ありきたりな高校生の覚え書き

どこにでもいるような高校生が人生や社会について何か言っているようです。このブログを見ればあなたの未来が少しだけ明るくなるかも。

グローバルな世界で戦う若者に知っていてほしいこと。

内容としては、タイトルにある通りである。

グローバルな世界、もっと言えば、アメリカなどの欧米諸国で活躍したい君達に知っていてほしい。

海外の、いや、白人の思想についてだ。

二度の大戦を例にとって話していこうと思う。

 

 

第一次世界大戦は、民族間での争いだった。
そして、初の近代兵器の登場で、戦場は泥沼化し、死者は恐ろしい数になった。
槍や剣で戦っていた中世の時代は、あまり人が死ななかった事もあり、頻繁に戦争が起きたが、これからの戦争は恐ろしいものになると世に示した。
これは教科書に載っている内容だから、誰もが知っているだろう。
問題は死者や戦争の様子より、その背景にある。
皆が知っている通り、西洋人は開拓を行なってきた。
フロンティア精神と呼ぶのだろうか。ただ、実際は侵略だ。
彼らの思想はこうだ。


アングロサクソン人は先進的な民族で、他民族は我々より劣っている。侵略し、自分たちの社会に組み込む事で他民族を次のレベルへ押し上げる。」

これはボーイスカウトの本「Scouting For Boys」で読んだ内容を要約したものだ。
若干醜悪な訳になっているが、うろ覚えなので許してほしい。


皆はどう感じただろうか。少なからず私は衝撃を受けた。そしてボーイスカウトはなんと恐ろしい思想を共有しているのか、と思った。
ここはボーイスカウトについて語る場では無いのでこれ以上は言及しないが、白人的考え方は分かって頂けたと思う。
競技で負けたらルールを変える。自分の行為が許されないのなら、自分以外の思考を変える。そして自身の利益のためなら他人や他民族は顧みない。
日本人からしてみればあまりにも突拍子のないものばかりだ。

 

話を戻そう。
つまり、第一次世界大戦は、そういった思想が生んだものなのだ。
だから欧米諸国は植民地や奴隷を持っていた。
とはいえ日本も穢多非人というものがあったため、これを読んで西洋人のそれらを悪く言ったり否定するのはやめてほしい。
ただ、あそこまで大規模に、大胆に行なったのは西洋人しかいないし、他民族のいる自身の領有権を主張したのも西洋人しかいない。
結果、多くの摩擦を生み、宗教や民族がぶつかる世界大戦となったのだ。

 

そして第二次世界大戦
悪のヒトラーナチスドイツを作り、愚かな日本もそれに便乗して、正義のアメリカ率いる連合国と戦い、敗北した。
これは大体の教科書に載っている内容だ。
もし、これを読んでいる貴方が不快に思ったのならそれはいい事だ。
第二次世界大戦にも背景がある。

 

そもそも何故ナチスドイツなんてものが出来たのか。
時は1920年まで遡る。

第一次世界大戦の損害により戦勝国であれ疲弊しきっており、戦勝国敗戦国であるドイツに多額の賠償を求めた。これがヴェルサイユ条約だ。
支払いのため、ドイツは紙幣を増刷しスーパーインフレに陥る。
ドイツ経済は破綻し、ドイツ国内は不安に満ちていた。
この頃ある政権が民衆の支持を集めた。
名前は国家社会主義ドイツ労働者党、通称ナチスという。
ヒトラーという人物を代表とした政党だった。
1923年、ミュンヘン一揆が起こる。内容はこうだ。
ヴェルサイユ条約による多額の賠償金の支払いが遅れたとしてフランス軍がドイツのルール工業地帯を占領したのだ。
賠償金支払いが遅れているのは、ドイツが限界状態にあることを意味した。
フランス軍に対してドイツ政府は消極的な抵抗しかしなかった。
まるで顔色を伺っているようだった。
それに対してナチス党は猛反発。
中央政府を批判するとともにフランス軍に対する突撃兵を編成した。
結果的には一揆は失敗し、ヒトラーは牢に送られたのだが、民衆を代弁するようなヒトラーの行動は民衆の熱狂的な支持を集めた。
その後一度ナチス党は解散され、非合法化されたが、1924年ヒトラーは釈放され、その後も政府批判を続け、1932年の大統領選でヒトラーは当選することとなる。
ヒトラー内閣は軍拡を続け、ドイツの再興を目指した。
これがナチスドイツだ。

 

これを皆はどう見るだろうか。ドイツ国民は愚かだと思うだろうか。
だが考えてみてほしい。
生活を保証してくれるはずの自分の国が崩壊寸前で、その日の食にもありつけない状況を。
先進国だったはずの自国が奴隷に変わっていく様を。
ドイツ国民は不安だった。信じるものが欲しかった。
真っ暗闇の中で、まだこの世界は変えることができると、そう信じれるものが欲しかった。
そして、それに呼応するように現れたナチス党。
ドイツ国民は立ち上がった。ヒトラーと共に。

一方の日本はというと、アメリカに目の敵にされていた。

アメリカは太平洋側の市場の獲得のためにアジアの大国である日本を潰すために画策した。
国際世論や国内世論の支持を得るため日本側から宣戦布告させる必要があった。
そのためにABCD包囲網を代表とする経済封鎖を行い、ハルノートと呼ばれる不平等条約を日本に突きつけ、戦争に誘い込んだ。

分かるだろうか。第二次世界大戦は、第一次世界大戦が生んだ悲劇や、白人の野望が原因だ。

 

君達が戦っていく相手はそんな人々だ。

気弱な日本人の日本社会なんかとは全然違う。

もっと恐ろしく狡猾な世界だ。

 

無理に怯える必要はない。だが心しておいてほしい。